長期フォローアップとはどんなことをするんですか?
「長期フォローアップ」は、小児がんを克服した後に起きる晩期合併症(からだやこころの不調)を早く見つけ、予防や治療につなげていくための継続的な診療です。
児がんの治療は大きく進歩し、多くの子どもたちが元気に成長できるようになりました。治療が終わったあとも、こころとからだの健康を守るために、長期的な見守り(フォローアップ)が大切です。
長期フォローアップでは、成長や発達、臓器の働き、学校生活や日常生活の様子などを定期的に確認します。
必要に応じて、学校生活や進学、就職、将来の妊娠・出産など、成長に応じた悩みや不安についても相談できます。
下記のサイトに詳しい情報や長期フォローアップ外来一覧が掲載されていますので、ご参照ください。
治療を受けた病院だけでなく、地域の病院やかかりつけ医も患者さんを支えていくけんね。
晩期合併症とはなんですか?
小児がんの治療の後、時間がたってから現れる副作用を「晩期合併症」といいます。治療後すぐには症状がなくても、数年から十数年後にあらわれることがあります。
晩期合併症の症状は人によってさまざまです。症状を早く見つけて対処するために、定期的な検査や診察(長期フォローアップ)が必要です。
- 心臓や肺など臓器の機能の低下
- 成長やホルモンの異常(低身長や思春期の遅れなど)
- 学習や集中力の問題
- 免疫機能の低下や易感染
- 二次がんのリスク
- 心理的なストレスや不安の持続
早期の対応と適切なサポートにより、安心して日常生活を送ることができます。
成人すると今までの小児科ではかかれなくなりますか?
小児がんの治療を受けた患者さんは、成長とともに医療の主役が“親から本人へ”少しずつ移っていく時期を迎えます。これは自立に向けた大切なステップです。徐々に、自分の病気や治療について理解し、必要なことを自分の言葉で伝えられる力を育てていきます。
成人診療科への移行は、患者さんとご家族の気持ちや成長のペースを大切に、タイミングを相談しながら進めていきます。
「移行期医療」という、小児科から成人診療科へ移る時期に、安心して医療を受け続けられるように支える取り組みがあります。医療だけでなく、生活、教育、仕事、心理的サポートなども含めて、小児科医、成人診療科医、看護師、心理士、ソーシャルワーカーなどがチームで支援します。
