治療や療養生活のためには、体調や気持ちを整えることはとても大切です。
また、症状が和らぐこと(緩和ケアをすること)は日々自分らしく暮らすことにつながります。
「緩和ケア」では、さまざまな苦痛や悩みなどのつらさを和らげることで、患者さんと家族の社会生活を含めて支えることをめざします。
がんと診断されたときから、すべての診療科で、病気の進み具合、入院中・外来通院中かどうか、治療中かどうかにかかわらず、受けることができます。
※各施設における緩和ケアについては、愛媛県の緩和ケア一覧をご覧ください
参考サイト
『治療と一緒に緩和ケアを』と言われて見放された気持ちがします
緩和ケアも、病気に向き合うための大切な治療の一つです。どちらか一方ではなく、治療を続けながら緩和ケアのサポートを受けることは可能です。
緩和ケアを受けて、痛みなどの症状を和らげ、体調や気持ちを整えることで、スムーズに治療を受けられます。緩和ケアを上手に利用しながら、より自分らしい生活を続けていきましょう。
病気が心配でなにもやる気が起きません
気持ちがつらい時には、ひとりで頑張らないで、だれかに話してみませんか?
気持ちを言葉にするうちに、気分が落ち着いたり頭の中が整理されたりして、楽になることもあります。
家族や友人はもちろん、病院の相談窓口や、患者さんが集まるサロンでお話しすることもできます。
相談する中で、実際に役立つアドバイスやちょっとした考え方のヒントが見つかるかもしれませんよ。
心配や不安が長く続いて毎日の生活がむずかしくなるようなら、こころの専門家のサポートが必要なこともあります。
心療内科や精神科では、からだの調子や生活スタイルに合わせて、こころのケアを行います。
いろいろな工夫や調整をしていくこと、また一時的にお薬を使うことで、こころの症状を軽くすることを目指します。
ひとりで頑張らずに相談してください。
手術の傷の痛みが心配です。どれくらいで痛みが取れるでしょうか?
傷の痛みは、手術の翌日から日ごとによくなります。一般的に、手術後7-10日で、咳などの激しい動きをした時以外は、日常生活に支障が出なくなるまで回復しますのでご安心ください。
最近では、手術中から手術後まで鎮痛薬を持続的に投与する方法により、手術直後の痛みもかなり抑えられるようになりました。
痛みの程度は、手術方法や個人により異なります。我慢することなく主治医や看護師に伝えてください。
化学療法を受ける予定ですが、副作用が心配です
治療の内容や患者さんの状態により、化学療法の副作用の程度はさまざまです。最近では副作用を抑える薬の進歩や対処法の開発で、症状はかなり軽減されています。例えば抗がん剤による吐き気は制吐剤を積極的に利用することでかなり抑えられるようになってきました。それでも副作用が強い場合は、化学療法の薬の量を減らしたり、投与間隔を開けたりして対応することもできます。その対応を行っても、治療効果にはほとんど影響はありません。
ここには紹介しきれませんが、いろいろな副作用に対応する「支持療法」と呼ばれる方法があります。
心配なときには遠慮せず主治医と相談しましょう。安心して治療をうけてください。
病気の痛みで困るときはどうしたらいいですか?
痛みがあると体調や気分への影響が大きく、病気の治療や日常生活に支障をきたすこともあります。
痛みは同じ病気であっても人によって種類も程度もさまざまで、患者さん本人にしか分からないものです。
病気の痛みで困るときは、まず主治医に相談しましょう。
痛みの性質や程度などによって、薬剤の調整や生活上の工夫を考えていくことが大切です。
薬剤としては、一般的によく使われている解熱鎮痛剤のほかに、医療用の麻薬などがあります。効果や副作用をみながら、少しずつ調整していくことが必要です。放射線治療や整形外科の装具、手術などにより、痛みが和らぐこともあります。
痛みが続く場合には、緩和ケア内科や麻酔科など痛みの専門家がサポートします。
麻薬を使うのは心配です
麻薬と言っても、医療用麻薬は医師の診察のもと処方される薬剤なので、医師の指示に従って使用すれば、痛みなどの症状を安全に和らげることができます。通常、痛みに対して適切に使用する場合は依存症になりません。
医療用麻薬にはいくつかの種類があり、痛みの性質や程度、体調等に合わせて使用する薬剤を選択します。主な副作用は眠気と吐き気と便秘です。副作用に注意して対策を行いながら、痛みに合わせて種類や量を調整していきます。
痛みを我慢する必要はありません。不安なこと、つらいこと、何でも主治医に相談しよう。
カウンセリング
がん患者さん・ご家族が公認心理師や臨床心理士のカウンセリングを受けられるかどうかは下記をご覧ください。
愛媛県の緩和ケア一覧
| 中予 | |||
|---|---|---|---|
| 病院名 | 紹介ページ | 問い合わせ窓口 | 電話番号 |
| 四国がん | 緩和ケアセンター | がん相談支援センター | (直通)089-999-1114 |
| 愛大附属 | 緩和ケアセンター | 総合診療サポートセンター | (直通)089-960-5918 (直通)089-960-5261 |
| 愛媛県中 | 緩和ケア外来 | がん相談支援センター | (直通)089-947-1165 |
| 松山日赤 | 緩和ケア(がんサポートチーム) | がん相談支援センター | (直通)089-926-9630 |
| 松山市民 | 緩和ケアチーム | 地域医療連携室 | (直通)089-913-0081 |
| 済生会松山 | 緩和ケアチーム | 地域連携室(がん相談支援センター) | (代表)089-951-6111 |
| 松山ベテル | ホスピス | 医療相談室・地域医療連携室 | (直通)089-996-6430 |
| 東予 | |||
| 病院名 | 紹介ページ | 問い合わせ窓口 | 電話番号 |
| 済生会今治 | 緩和ケア | 総合医療支援室(がん相談支援センター) | (直通)0898-47-6048 |
| 住友別子 | がんセンター(緩和ケア) | 医療相談支援センター | (直通)0897-37-7133 |
| 四国中央 | 緩和ケアチーム | 患者相談支援室 | (直通)0896-58-2118 |
| 西条中央 | 緩和ケアチーム | 患者支援センター | (代表)0897-56-0300 |
| 済生会西条 | 緩和ケア外来 | 社会福祉課 | (直通)0897-55-5392 |
| 十全総合 | 緩和ケアチーム | 医療福祉相談支援センター | (代表)0897-33-1818 |
| 愛媛労災 | チーム医療 | がん相談(ソーシャルワーカー) | (代表)0897-33-6191 |
| HITO | 緩和ケア内科 | がん相談支援センター | (直通)0570-035320 (ナビダイアル2番) |
| 西条愛寿会 | 緩和ケア | 地域連携支援センター | (代表)0897-55-2300 |
| 南予 | |||
| 病院名 | 紹介ページ | 問い合わせ窓口 | 電話番号 |
| 市立宇和島 | 緩和ケア | 緩和ケア外来 | (代表)0895-25-1111 |
| 市立八幡浜 | 緩和ケア | 地域医療連携室 | (直通)0894-24-2568 |
各病院の取り組み
四国がんセンター
緩和ケアの目標はからだときもちのつらさ」を和らげQOL(生活の質)を改善することです。
当院では、緩和ケアセンターを設置し、緩和ケア外来、緩和ケアチーム、緩和ケア病棟が連携を取り、がん診断時から終末期まで切れ目なく適切な緩和ケアが受けられる体制を整えています。また緩和ケア専門医をはじめ、多職種、精神腫瘍科、臨床仏教師等が協同しながら、からだだけでなく全人的な苦痛に対応しています。
緩和ケア外来、緩和ケアチームでは、がん治療と並行し、迅速に症状緩和を図ることで、治療を安心して受けられるようサポートします。
緩和ケア病棟では、がんの積極的治療を終了した方や治療を希望しない方が、より安心して療養生活が送れるよう急な症状の変化に24時間対応しています。他院からの紹介患者さんも受け入れています。
最後までがん患者さんとそのご家族を支えていくことを私たちの使命としております。
愛媛大学医学部附属病院
愛媛大学医学部附属病院は、各診療科・各部門がそれぞれ高い専門性を有し、愛媛県の医療の中核を担っています。緩和ケアチームは各診療科と連携し、がん・非がんを問わず重い病をもつ患者さんとそのご家族を対象に、「必要なときに、必要な人へ、必要な緩和ケアを」という姿勢で、治療と並行した早期からの支援を行い、患者さんとご家族のQOL向上を目指しています。身体的苦痛はもちろん、精神的・社会的なつらさにも多職種で寄り添います。さらに、難治性のがん性疼痛に対しては神経ブロックなどのインターベンショナル治療を含む専門的緩和ケアを提供できます。院外の医療機関や在宅支援機関とも協力し、住み慣れた地域で安心して過ごせる体制を整えています。
愛媛県立中央病院
がんと診断された時からの緩和ケアの重要性は広く認識されつつあります。当院では がんと診断された患者さんに、「あなたの気がかりなどをお聞かせいただけませんか」と題したスクリーニングに回答をして頂き、患者さんの気がかりを伺うことから始めています。診療に携わる全ての医療者が基本的緩和ケアを提供していますが、生命を脅かされる状況にある患者さん・ご家族は、身体的苦痛のみならず、精神的、社会的、スピリチュアルな苦痛などが複雑に絡む(全人的)苦痛を生じ、専門的な緩和ケアが必要な場合もあります。緩和ケアチームは、治療を担う診療科の担当医師・看護師やがん相談支援センターの相談員をはじめ、院内外の各部署と連携を図り、その時々の患者さん・ご家族に必要な緩和ケアを提供することに力を入れています。
松山赤十字病院
当院の緩和ケアチームは、医師・看護師・薬剤師・公認心理師など多職種から成り、診療科の主治医や看護師と共に、患者さんやご家族のQOL(Quality of Life;⽣活/⽣命の質)を向上させ、できるだけ不安なく療養生活を送ることができるように⽀援をしています。また、小児に対しては小児科医師等も加えた体制をとり、きめ細かい対応ができるよう努めています。
がん治療・緩和ケアに関する専⾨的な臨床知識・技術を⽤いて、患者さんがお困りの身体症状や精神症状などに対し、診療科の主治医や看護師と検討しながら個別の介入を行っています。また、定期的に多職種でのカンファレンスと回診も実施しています。外来でも心身の苦痛を和らげることができるよう、緩和ケア外来も設置しています。
当院に緩和ケア病棟はありませんが、状況に応じて他施設と連携して、必要なサポートができるよう努めています。
松山市民病院
緩和ケアは病気の時期を問わず、からだとこころの「つらさ」をやわらげる大切な治療のひとつであり、がんの治療とともに受けることができます。当院には、つらい症状をやわらげる専門的な治療·ケアをサポートするチームがあり、主に入院中の患者様を中心に、患者様やご家族様が安心して苦痛の少ない治療を受けられるよう、活動しています。このチームを「緩和ケアチーム」といい、医師や看護師だけでなく、薬剤師や栄養士、公的支援などの相談ができる医療ソーシャルワーカーなど、多職種のスタッフで構成され、多職種スタッフが連携しながら、患者様·ご家族様をお支えします。また当院には、患者様の状況に応じた対応を行いながら、ご家族様も含めてつらい症状をやわらげながら療養できる、「緩和ケア病床」もあります。皆様が安心してケアを受けられるよう、心を込めて支援させて頂きます。おひとりで悩まず、あなたが抱えている「からだとこころのつらさ」を、どうぞ私たちにお聞かせください。
済生会松山病院
当院は松山市西部に位置し、地域に根ざした医療を提供しています。がん以外にも、糖尿病・循環器・脳神経・整形外科などの診療科と連携し、病気の診断から終末期まで、安心して治療や生活が続けられるよう支援しています。経済的な理由で医療を受けにくい方には、無料・低額診療制度も設けています。 緩和ケアとは、身体や心のつらさを和らげる医療やケアのことです。がんに限らず、多くの病気に痛みや不安が伴います。さらに経済的な負担も無視できません。そうした悩みに対し、医師、看護師、薬剤師、栄養士、リハビリ職、医療ソーシャルワーカーなど多職種が連携する「緩和ケアチーム」が、患者さんとご家族を支えています。
済生会今治病院
緩和ケアとは、終末期の患者さまに対して行うケアのみを指しているのではなく、がんと診断されたときから始まります。緩和ケアチームと緩和ケア病棟が連携を取り、切れ目のない緩和ケアを提供するよう取り組んでいます。
緩和ケアチームは、がんの診療を受けておられる患者さまのからだ・気持ちのつらさやご家族の悩みに対して、院内のさまざまな職種(医師・看護師・薬剤師・管理栄養士・医療ソーシャルワーカー・事務員)が意見を出し合って、患者さんとそのご家族に最適なケアを提案し、主治医・担当看護師をサポートしています。
緩和ケア外来は現在、症状緩和のための外来は行っていません。緩和ケア病棟登録に必要な面談のみ行っています。
緩和ケア病棟は、がんの患者さまにがんによるつらい症状があり、入院が必要になった場合は速やかに対応し、その人らしく過ごせる【第2の和が家(わがや)】を目指し取り組んでいます。
住友別子病院
診療担当医と連携して身体とこころの痛みや辛さを和らげる治療とケアを提供しています。また、体調や今後の経過について不安を抱える患者や家族に対して、外来でケアを行っています。 院内外を問わず、在宅療養支援を行うスタッフと連携し、患者や家族が住み慣れた地域で少しでも安心して過ごすことができるよう、お手伝いをしています。
四国中央病院
緩和ケアについて①がんによる症状/苦痛を改善する医療行為②がん治療における有害事象を緩和する医療行為の二点が基本にあるべきと考えています。皆さんのなかには緩和ケア=がん終末期ケアと認識している方もいらっしゃるかもしれませんが、この点は先の二点の延長線上にある医療行為と考えていて、特別なことと捉えず適切に対応しております。したがって、がん治療の経過のどの時点においても当院は緩和ケアを必要としている方たちに届けます。その対象は当院で治療している方は当然のこと、ハイボリュームセンターを中心とする他院で治療している方も含みます。がん自体による症状や不安感などにお困りの方、がん治療の有害事象でお悩みの方からの支援を求める声に真摯に、かつ迅速に対応してまいります。
西条中央病院
当院では、がんと向き合う患者さんとご家族が安心して療養できるよう、緩和ケアチームがサポートしています。医師・看護師・薬剤師・リハビリスタッフなど多職種が連携し、つらい症状の緩和だけでなく、生活面や心のつらさにも寄り添いながら支援しています。
また、治療に伴う外見の変化に対応するアピアランスケアやストーマケアも、専門の研修を受けた医師・看護師・セラピストが行っています。さらに、住み慣れた場所で安心して過ごせるよう、当院の訪問看護ステーションと連携し、在宅療養の支援にも取り組んでいます。
「食べることは生きること」と言われるように、食べる楽しみを支えることも私たちの大切な役割です。味覚の変化を和らげ、食事を楽しめる時間を保てるよう、歯科チームや栄養士による口腔ケアや栄養指導も行っています。 病期を問わず、患者さんとご家族に寄り添い、その人らしい生活を送れるよう支援することを大切にしています。
済生会西条病院
当院は病床数152床の急性期病床が主体の西条市の中核総合病院の一つです。緩和ケア外来では、紹介された患者さんの診察を行っています。緩和ケア専門の病棟はありませんので入院は一般病棟にしていただいています。また西条市の在宅緩和ケア推進事業のバックアップ施設で、在宅緩和ケア患者さんが入院が必要になった際の受け入れをしています。
当院では、定期的に緩和ケアカンファレンス、委員会を開催し、症例検討、緩和ケア学習、当院の緩和ケアの進むべき方向の検討などをしています。緩和ケアの専従スタッフはいませんが、緩和ケアに精通したスタッフが各部署におり、痛み専門医(ペインクリニック医)、放射線治療医が在籍し、様々な症状に対応できる体制があります。また、当院で対応が難しい場合には、積極的に愛媛大学病院などほかの施設の協力を得て、すべての患者さんに、最適の緩和ケアを提供することを目指してスタッフ一同頑張っています。
西条愛寿会病院
西条愛寿会病院は、療養病床165床と緩和ケア病床15床を有し、地域に根差した医療を提供しています。当院の緩和ケア病棟は2010年に開設し、患者様とご家族に寄り添いながら、東予地区の緩和ケアを担っています。
当院の緩和ケア病棟は全室個室になっており、各病室からは季節の花や石鎚山に代表される西条の山並みを眺めることができ、自然の景色に癒される環境です。また病棟内にグランドピアノがあり、開設当初より専任の音楽療法士による昼食時、お誕生会、お見送り時等患者さん・御家族さんの御希望にそった演奏をしたり、一緒に歌を歌ったりして不安や苦痛の軽減につながるよう音楽療法を提供しています。
私たちは、医師や看護師、臨床心理士、リハビリスタッフなど多職種で連携し身体的な苦痛だけでなく、精神的、社会的な苦痛にも寄り添い、最期までその人らしく穏やかに時間を過ごせるよう全人的ケアを行っています。
また入院だけでなく緩和ケア外来を通して在宅療養中のサポートも行っています。
日々、患者さんや御家族さんが安心して過ごせるよう、スタッフ一同心を込めて支援しています。
どうぞお気軽にご相談ください。
十全総合病院
当院では、病気に伴う身体的・精神的・社会的苦痛を和らげ、その人らしい生活を送れる事を目的に、緩和チーム(医師・薬剤師・管理栄養士・理学療法士・看護師・医療ソーシャルワーカーなど)が多職種で患者さん・家族へのサポートを行っています。
定期的なラウンドや相談などを行い、患者さんや家族の思いや価値観を大切にし、十分な説明と対話を重ねながら意思決定支援も行っています。
患者さんの苦しみに寄り添い分かち合う理解者でありたいと考え、地域に根差した病院として、住み慣れた場所でその人らしく穏やかに過ごせるよう、チーム一丸となって支援します。
HITO病院
「もしかしたら、がんかもしれない」―そんな不安が胸に浮かんだ時、緩和ケアはそっと寄り添う存在です。緩和ケアは「最期の医療」ではなく、診断がつく前の揺れる気持ちや、診断を受けた時の驚き、治療中や治療後の生活への心配など、その人が抱える想いにやさしく寄り添うケアです。痛みやつらさだけでなく、心の重さにも耳を傾け、入院・外来・在宅など、どこでも受けることができます。当院には、患者さんやご家族が気軽に相談できる「がん相談支援センター」があり、緩和ケア外来・チーム・病棟が力を合わせて、治療中から療養の時間まで「ずっと安心」をお届けします。
いきるを支える、そっと支え続ける―私たちHITO病院は、あなたとご家族の歩みに寄り添い続けます。
市立宇和島病院
市立宇和島病院では、入院中や外来通院中の方が安心して治療や療養生活を続けられるよう、主治医や担当看護師とともに「緩和ケアチーム」が支援しております。緩和ケアは、がんなどの病気に伴う痛みや苦しさといった身体の辛さだけではなく、これからの生活への不安やご家族の心配事など心の負担を和らげる医療で、治療の早い段階から利用でき、退院後も必要に応じて継続できます。医師・看護師・薬剤師・臨床心理士など多職種が連携して支援しております。残念ながら当院をはじめとした南予地域においては「緩和ケア病棟」は設置されておりませんが、当院では南予地域の医療・介護機関とも顔の見える連携を大切にし、在宅緩和ケアにも取り組んでおります。具体的には愛媛県在宅緩和モデル事業に参加し、宇和島市医師会の協力のもと在宅支援診療所7施設、訪問看護ステーション12施設、在宅訪問可能な薬局15施設、緊急時受け入れ病院7施設と契約し在宅緩和ケアを行っております。他院からの紹介患者様でも住み慣れた地域で安心して過ごせるよう支援を続けています。
市立八幡浜総合病院
市立八幡浜総合病院では、がん患者さんが安心して治療と生活を続けられるよう、地域と連携した切れ目のない支援体制を整えています。また、手術・抗がん剤治療・緩和ケアを一連の流れとして看護できるよう、チームで患者さんを支える体制を構築し、患者さんとご家族の不安を軽減し、安心して治療に臨める環境を整えています。終末期の患者さんに対しては、患者さんやご家族の方と話し合いながら継続的なサポートを行っています。さらに、在宅療養を希望される患者さんには、訪問診療を実施できる開業医へと連携し、住み慣れた環境での生活を支援しています。これらの取り組みを通じて、患者さん一人ひとりの価値観に寄り添い、地域全体でがん医療を支える体制づくりに取り組んでいます。
