Q
乳がんの薬物治療により、将来の妊娠に影響がありますか?
乳がんの薬物治療(化学療法、ホルモン療法)により、治療後の卵巣機能の低下が予測されます。しかし、最近では、医学の進歩によって一定の制限付きながら、がん治療後の妊よう性(妊娠しやすさ)を温存するための方法が試みられるようになってきています。
治療による妊娠への影響、将来の出産希望がある場合は、再発リスク、治療後の妊よう性や妊よう性温存について、治療前から主治医や家族、パートナー、生殖医療専門医とよく話し合い、納得のいく意思決定を行いましょう。
Q
乳がんの薬物治療後は、いつから妊娠が可能ですか?
どのような薬剤でも妊娠の最初の時期に使用すると胎児に影響を与える可能性があります。特に抗がん剤やホルモン剤は、妊娠の初期に使用すると胎児に影響を与える恐れがありますので、治療中は妊娠しないように注意が必要です。
治療終了後は妊娠が可能ですが、薬によって数週間~数ヶ月間体内に影響が残りますので、その間は妊娠を避けましょう。
しかし、妊娠・出産しても、万一早期に再発してしまうと、育児などに影響が出るかもしれません。再発のリスクには個人差がありますので、妊娠・出産を希望される場合には主治医に相談しましょう。
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