どのような種類がありますか?
白血病、リンパ腫、脳腫瘍など小児がんで多いもの、乳がん、子宮頸がん、消化器がんなど成人で多いもの、甲状腺がん、骨軟部組織肉腫、精巣がんなどAYA世代に発生のピークがあるものなど多岐にわたります。
治療方針は病気により異なります。詳しくは主治医や各病院の相談支援センターにご相談ください。
また、当サイト内のそれぞれの部位のページや、国立がん研究センターの疾患別がん情報サービスのサイトもご参考にして下さい。
それぞれの部位のページ
国立がん研究センター
愛媛県で2年間(2017-2018年)に診療されたAYA世代のがんの種類を男女別、年代別に示しています。
薬物や放射線治療により、将来こどもを持つことに影響がありますか?
薬物治療や放射線治療により、治療後の性腺機能(男性では精巣、女性では卵巣)の低下が生じる場合があります。遠慮なく主治医に相談しましょう。
最近では、医学の進歩によって、治療後の妊よう性(妊娠しやすさ)を温存するための方法が試みられるようになってきています。
当サイト内の『将来こどもを望む方へ』をごらんください。治療による影響が心配で、将来こどもを持つ希望がある場合は、再発リスク、治療後の妊よう性や妊よう性温存について、治療前から主治医や家族、パートナー、生殖医療専門医とよく話し合い、納得のいく意思決定を行いましょう。
各病院の取り組みについては個別のページも設けています。こちらもご覧ください。
臨床試験や治験とは何ですか?
臨床試験や治験とは、新しい治療法や薬の有効性や安全性(副作用)を、実際に患者さんに協力いただいて確かめるものです。患者さんが得られるメリットや起こりうるリスクは、試験の内容によって大きく異なりますので、説明を十分受けましょう。参加するかどうかは患者さんの自由であり、いったん参加された後に断っても不利益はありません。
臨床試験や治験に参加されるには条件がありますので、主治医や各病院の相談支援センターにご相談ください。親権者の代諾によって、未成年の方でも参加可能な治験があります。
詳しくはこちらをご覧ください。
セカンドオピニオンは受けた方がよいですか?
「セカンドオピニオン」とは、直訳すると「第二の意見」です。主治医の意見(第一の意見)に対して、他の医師の意見(第二の意見)を指します。主治医の説明を聞いて十分理解した上で、他の医師の意見も聞いてみたい時は、セカンドオピニオンを聞きたいと主治医に申し出てください。セカンドオピニオンを聞くのは、①現段階の診断を確認したい場合、②初期治療を受ける際、治療法にどのような選択肢があるかを知りたい場合、③再発・転移した時に、治療法や使用できる薬剤の種類などを知りたい場合、などがあり、治療途中でも聞きに行くことができます。
セカンドオピニオンについては個別のページも設けています。こちらもご覧ください。
治療終了後に経過観察は受けた方がよいでしょうか?
若くしてがんになったからこそ、がん克服後の人生も長く、健康管理は極めて重要です。
治療を行った後は、体調管理や再発の有無を確認するために定期的な通院を行い血液検査や画像検査などを受けることが必要です。必要な検査の頻度や種類は、病気によってさまざまですので、主治医とよくご相談ください。
いつまで経過観察が必要ですか?
治療終了後十年から数十年経つと小児やAYA世代のがん患者の半数以上に何らかの晩期合併症がみられると考えられています。早期に対応すれば日常生活に支障がないようなものから、放置すると生命に関わるものまでさまざまです。病気の種類や受けた治療法によってそのリスクも異なります。
治療終了後の長期の経過観察を長期フォローアップと呼びます。長期フォローアップに向けて、自分の病気の情報や受けた治療の内容などを自分でもきちんと把握しておくことが大切です。主治医から病状に合わせて詳しく説明を受けましょう。
遺伝との関連を教えてください
小児やAYA世代の患者の約10人に1人が、遺伝的に発症しやすい体質をもっていると考えられています。家族や近しい身内にがん患者さんが複数いる場合には、遺伝カウンセリングを受けることをおすすめします。まずは一度主治医や相談支援センターにご相談ください。
遺伝性腫瘍については個別のページも設けています。こちらもご覧ください。