がんサポートサイトえひめ

乳房の病気を知るリンパ浮腫

Q

リンパ浮腫とは何ですか?なぜ起こりますか?

A

リンパ浮腫とは、手術時のリンパ節切除(リンパ節郭清)や放射線治療により、リンパ管が切断されたり細くなってリンパ液の流れが停滞し、治療を受けた部位の周辺の皮膚の下にリンパ液が貯まって、その部位がむくんだ状態になることです。乳がんの治療では治療を受けた乳房側の上肢に起こることが多いです。

リンパ浮腫が起こると、その部位の周径サイズが大きくなり、重だるさを感じることがあります。重症化するとむくんだ部位の関節可動域に制限が出て、日常生活に支障が生じてきます。

近年乳がん手術における腋窩(わきの下)リンパ節手術は縮小傾向にあり、重症のリンパ浮腫を起こす頻度は減ってきましたが、センチネルリンパ節生検を受けただけでリンパ浮腫を起こす場合もまれにあり、予防と早期治療は大切です。

腋窩の手術により上肢リンパ浮腫を発症する頻度は、センチネルリンパ節生検で0~13%、腋窩郭清では7~77%と、報告には大きな幅があります。しかし、概してリンパ節の切除量が少ないセンチネルリンパ節生検の方が、腋窩リンパ節郭清よりリンパ浮腫の発症頻度はかなり低くなります。

リンパ浮腫を予防するためには、リンパ浮腫が起こりうる体の部位の傷や炎症を避けるため、手術後より①スキンケアや②肥満を避けることなどに気をつけることが大切となります。

リンパ浮腫を発症した場合には、上記①②に加えて、③弾性着衣や弾性包帯による圧迫療法、④圧迫をしている状態での運動療法、⑤用手的(手で行う)リンパドレナージを組み合わせた複合的治療が有効ですが、専門的知識をもつ医療スタッフの指示を受けて行いましょう。

各病院のリンパ浮腫に対する診療体制などについては、下記のページをご覧ください。

愛媛県がん診療連携協議会© Ehime cancer conference.